横浜ND保管のLCU、四国沖まで大遠征


9月6日から9日にかけてのLCU2隻の航跡


ノースドックに戻ってきてもまだ試走を行うLCUブロードラン(2011.9.12 撮影)

横浜ノースドックに保管されている大型揚陸艇(LCU)10隻のうちの2隻が、9月6日夜から9日夜にかけて長い航海を行った。

昨年伊豆での防災訓練に、陸軍第一軍団前方司令部の要員・車両を積んで横浜から相模湾を渡っていったブロードラン(LCU-2007)と カラボザ(LCU-2009)の2隻が、今年は長距離航海訓練を行った。昨年同様、陸軍上陸用舟艇を米本国から来た予備役の米兵が運転する パシフィック・リーチ訓練の一環なのかもしれない。

9月6日18時過ぎにノースドックを出発した2隻のLCUは、太平洋側の航路を進み、7日23時ころには、室戸岬付近まで到達し ていた。
その12時間後には、LCUは高知の沖を東に向けて戻りつつあった。
15ノットで走ったとしても、土佐清水や指宿に入港出来たかどうか、というくらいの時間だ。おそらく昨年と違い、車両の揚陸の 訓練ではなく、ただただ長距離を航行することをめざした訓練だと思われる。

9日夕方に東京湾に入った2隻のLCUは、まっすぐノースドックには向かわず、扇島沖で停泊して、翌朝ノースドックに戻った。
その後も、この2隻はノースドック近辺で走りを繰り返している。

(RIMPEACE編集部)


「大遠征」前日、ノースドックのバースで待機するカラボザ。ブロードランはこのとき川崎港付近まで試走中。
(2011.9.5 撮影)


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