ミサイル監視艦、横浜ノースドックに戻る
横浜NDに1月3日朝入港したミサイル監視艦オブザベーション・アイランド(2012.1.4 撮影)
ミサイル監視艦オブザベーション・アイランドが横浜ノースドックに戻って来た。ノースドックのFバースに入港したのが1月
3日9時ころだった。
オブザベーション・アイランドは12月12日午後にノースドックを出港している。
オブザベーション・アイランドは、敵味方を問わずミサイル実験が行われるとき、ミサイルの飛翔のチェックや燃焼ガスの分析などをおこ
なうために、予想されるミサイルの飛行経路になるべく接近した海域に派遣される。
米空軍のミサイル監視機RC135Sコブラボールは、赤外線センサーを備えてミサイル発射直後から飛行データを取得・計算して、飛翔
距離や落下地点の予測値を発信する。
オブザベーション・アイランドとコブラボールは同じミサイル実験を監視するために、同時に動員されることが多い。
12月14日には嘉手納基地にミサイル監視機RC135Sが飛来、19日にミッション飛行を行っている。
この19日、北朝鮮軍が短距離ミサイルを日本海に向けて発射した、と報道された。12日にノースドックを出港したオブザベーション・
アイランドも、このミサイル実験にあわせて日本海に向かったと見られる。
12月14日から展開していたRC135Sが1月1日に、嘉手納から姿を消した。そして1月3日にはオブザベーション・アイランドが横
浜に戻って来た。ミサイルを監視する船と航空機を動員した米軍の監視態勢はいったん解かれたと見ていいだろう。
ただ、嘉手納には交代するように別のRC135Sが飛来した。北朝鮮の動きを監視するためかどうかは不明だが、オブザベーション・ア
イランドが帰ってきたことを考えると、北朝鮮のミサイル発射の動きが差し迫っているとは、米軍は考えていないようだ。
(RIMPEACE編集部)
嘉手納基地に12月14日に飛来して待機中のRC135Sコブラボール(OF 61-2663)(2011.12.16 撮影)
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