ストライカーは横浜NDから揚った


グリーン・コーブから降りてくるハワイの米陸軍第25歩兵師団のストライカー


ノースドックの埠頭を自走して、倉庫に収まるストライカー(2012.10.11 米陸軍撮影のビデオから)

「平成24年度日米共同訓練(国内における米陸軍との実動訓練)」が10月24日から11月7日まであいば野演習場などで行われた。陸自第10師団とともに訓練を行ったのは、ハワイの 米陸軍第25歩兵師団だった。15両のストライカーをあいば野演習場に持ち込んだが、このストライカーやその他の軍事物資はパールハーバーから、民間の自動車運搬船グリーン・コーブに よって運ばれた。

グリーン・コーブからストライカーなどが陸揚げされたのは横浜ノースドックだった。10月10日に接岸して、11日に出港している。DVIDSで公開されているビデオ Orient Shield 2012: Strykers Arrive in Japan には、11日早朝からストライカーが グリーン・コーブの船腹を出て、ノースドックの一番外側の倉庫に入り整列するところまでが写っている。

ストライカー以外の陸軍物資はノースドックのEバースに野積みされていた。それらが動きだしたのは10月17日。トレーラーに積まれた車両はストライカーだった可能性が大きい。
ノースドックから陸送で、あいば野演習場に運ばれた。

あいば野で行われる陸自と米軍陸上部隊の実動演習(オリエント・シールド演習)に参加するのは、沖縄の米海兵隊が多いが、これまでハワイの陸軍やニューヨークの州兵が来たこともある。
しかし、ノースドックで陸揚げしてあいば野まで運ぶのは今年が初めてだ。極東有事の際にハワイから「かけつける」米軍の物資輸送ルートの結節点として、横浜ノースドックが太平洋軍の中で 位置づけられているのではないか。

(RIMPEACE編集部)


グリーン・コーブで搬入された車両やコンテナをノースドックから搬出する作業が始まった


シートに包まれてトレーラーに載っているのは、ストライカーの可能性が大だ


コンテナの一部に、米陸軍第25歩兵師団のライトニング(稲妻)のエンブレム(白丸内)(12.10.17 撮影)


参考資料:平成24年度日米共同訓練(国内における米陸軍との実動訓練)の概要について(24.9.20 陸幕広報室)

2012-11-8|HOME|