海兵隊実弾射撃演習のりゅう弾砲、横浜NDに陸揚げ


那覇軍港からりゅう弾砲、軍用車両を積んできた自動車運搬船「第一有明丸」が横浜ノースドックを離岸。
ノースドックの埠頭には、積み下ろしたりゅう弾砲や海兵隊の車両を載せたトレーラー・トラックが並ぶ


りゅう弾砲を運搬するトレーラーの前後に警戒の車両を配した車列が、キャンプ富士に向かうために
ノースドック正門前に並ぶ。手前はノースドックで備蓄中の陸軍上陸用舟艇セットの中の中型揚陸艇

11月7日朝7時過ぎに、那覇からやってきた自動車運搬船「第一有明丸」が横浜ノースドックのEバースに接岸した。前夜から横浜港外錨地で待機していた船で、積み荷は沖縄海兵隊のりゅう弾 砲、軍用車両、コンテナなどだ。

沖縄海兵隊の実弾射撃演習が「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施」のために北富士演習場で11月10日から12日間行われる。この演習が北富士と東富士演習場で行われる ときは、海兵隊が使用する武器・車両などが、横浜ノースドックで陸揚げされ、キャンプ富士まで陸送される。

短い時間で装備が「第一有明丸」から降ろされ、同船は10時45分頃ノースドックを離岸した。
全部で6門の155ミリりゅう弾砲はシートをかぶされてトレーラーで搬出された。そのあと、ハンビーや小型のトラックなどの海兵隊の車両が5台一組で、前後を警戒の車両に挟まれて出て 行った。
自走せずにトレーラーに積まれて運ばれた車両もあり、防衛省の発表「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施に ついて(北富士演習場関連)」(2012.10.18)にあった砲6門・車両約60両は、すべて「第一有明丸」で運ばれてきたとみられる。

車列の最後に迷彩のレッカー車がノースドックを出たのは12時20分頃で、船が着いてから約5時間後には、海兵隊の武器・車両などが運ばれた痕跡はノースドックの埠頭から消えていた。

(RIMPEACE編集部)(12.11.07 撮影)


キャンプ富士に向かう前にNDの倉庫の後ろで整列する海兵隊のハンビー


5台一組で、順番にキャンプ富士に向かう軍用車両。この時、運搬船は東京港に向かってすでに横浜港を離れている。


2012-11-8|HOME|