2隻のLCU、沖縄から横浜NDに戻る
横浜ノースドックに戻ってきたLCU2020(左)とLCU2012(右)
23日朝到着した高速輸送船ウェストパック・エクスプレスと2隻のLCUが並ぶ横浜ND(12.11.23 撮影)
日米合同統合演習キーンソードは11月5日から16日まで日本周辺で行われた。その演習の時期に横浜ノースドックを離れていて、佐世保や那覇で目撃されていた米陸軍の2隻のLCU(大型
揚陸艇)が横浜ノースドックに戻ってきた。21日夕刻にノースドックのCバースに接岸した。
10月30日ころ2隻のLCU(LCU2012,2020)はノースドックを出た。11月15日に佐世保基地にそのうちの1隻が停泊していた。
11月18日付けの沖縄タイムスによると、2隻のLCUは17日に那覇軍港で陸自の車両を積み込み出港している。NBC(核、生物、化学)兵器に対処する部隊の車両だったとのこと。
それらの車両は、18日にホワイトビーチで確認された揚陸艦トーテュガに積み込まれたとみられる。
米陸軍のLCU2隻は、キーンソード演習に参加していたと見て間違いない。
このLCUは、陸軍戦時備蓄4(APS−4)として横浜ノースドックに保管されている陸軍上陸用舟艇セットの一部だ。ただ保管されているだけではなく、演習に活用されてノースドックから
遠征することが2010年以降続いている。
2010年9月1日に静岡県伊東市などで行われた日本政府主催の総合防災訓練に、キャンプ座間の第1軍団前方司令部が参加した。軍用車両やテントなどの物資を海上輸送したのが、ノースドック
に備蓄されているLCU2隻だった。
2011年9月上旬には、パシフィック・リーチ演習の一環として、2隻のLCUが横浜ノースドックから四国の先までの長距離航海を行っている。
今回は2隻が沖縄まで出かけて陸自の車両を米海軍揚陸艦に積み込んでいる。ひょっとすると、キーンソード演習の中で揚陸演習に加わっていたのかもしれない。
横浜ノースドックに備蓄されている陸軍上陸用舟艇は、第1軍団前方司令部の指揮下で、今後も実戦さながらの演習に加わっていくことが考えられる。
(RIMPEACE編集部)
10月29日のNDのCバース。LCU2020(左)とLCU2012(右)は31日には姿を消していた(12.10.29 撮影)
2012-11-23|HOME|