横浜ノースドックとパシフィック・リーチ演習(2)


ノースドックのEバース。組み立て中のWTの後ろに内陸部燃料輸送システムのコンテナが並んだ(2013.3.8 撮影)


組み立て終わったWT3隻は海面に降ろされて、別の場所で待機(3.23 撮影)


Eバースに置かれたままの内陸部燃料輸送システムのコンテナ

港湾施設がない場所や破壊された港に、戦車やトラック、コンテナを積んで上陸させるには組み立て式の「いかだ」(Modular Causeway System, MCS)を使う。ノースドックにも多数備蓄されて いるこのMCSを、海上で組み立てたり、押したりするのが組み立て式タグ(Warping Tug, WT)だ。

2月末に、EバースでWTの組み立てが始まった。3隻分のWTの形がはっきりしてきた3月8日ころ、WTの後ろに内陸部燃料輸送システム(Inland Petroleum Distribution System, IPDS) の部品が入ったコンテナが18個並んだ。相模補給廠に大量に備蓄されているうちの18個だ。パイプやポンプなどをつないで、内陸部に燃料を輸送するパイプラインをつくるものだ。

今回のパシフィック・リーチ演習には、このIPDSのコンテナを海上輸送してどこかにパイプラインを設置するまでの訓練が含まれている可能性が高い。
実際に他の基地や演習場にMCSやLCUに載せて移動するのか、それとも載せたあとにノースドックに戻してノースドック内でIPDSを展開するのかはわからない。ただ、食事提供サービスが 行われない4月8日から5月9日の間にIPDSの移動・展開が行われるのは間違いないだろう。仮にノースドックの中で展開訓練を行う場合も、その訓練期間中はテントの中でMREを毎食食 べることになるだろうから。

燃料関係の訓練はハブサクセンと名付けられて相模補給廠や沖縄で行われてきた。今回はより実戦的に、上陸用舟艇の機動訓練と合わせて行われることになりそうだ。

(RIMPEACE編集部)


パシフィック・リーチ演習支援のための食事提供関連業務スケジュール


食事提供関連業務入札のFBO公告


2013-3-26|HOME|