横浜ノースドックとパシフィック・リーチ演習(4) ISE、タグも積んでポハンへ


海面から貨物船ISEの甲板に吊り上げられるWT(Warping Tug)


海上保管されていたWTが二連でISEに近づく。この後、船上のクレーンで吊り上げられた

前日にほとんどの浮き桟橋などの部品(Modular Causeway System, MCS)が積まれていた貨物船ISEが、どうしても運ばなければならないものに、いかだ師の仕事に相当する作業をするWTが あった。ノースドックを出港する予定日に積み込んだのが3隻のWT(WT-11,12,16)と、1隻の中型揚陸艇LCMmod2だった。

おそらくポハン港外の訓練海域で貨物船からまずWTとLCMが海面に降ろされ、次にMCSが海面に降ろされ、WTで押したり引いたりしながら分解され結合されて海上フロートを作り出すのが、 今回の大規模な移動訓練の目的だろう。フォール・イーグル演習のハイライトの強襲上陸のあとの物資揚陸訓練が行われるのではないか。

ノースドックから船積みされたMCSは、大部分が3月23日から貨物船が入ったバースの近くに運ばれてきたが、一部は昨年12月5日から積まれていた。そのころから今回の大規模な移動訓練 が計画されていたのだろう。
最後まで陸上に置かれていたMCSとコンテナは、船首の部分に積まれた。30日17時に出港したISEがベイブリッジをくぐって灯台を回るときに、ライブカメラが甲板の荷姿をとらえた。
ISEは東京湾を出て相模湾を西に向かった。ポハン到着は4月2日ころとみられる。

(RIMPEACE編集部)(2013.3.30 撮影)



最後のMCSを船の近くに運ぶハンドラー。船上にはLCM1隻とWT3隻が積み込まれている


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