横浜ノースドックとパシフィック・リーチ演習(5) 陸軍揚陸セット、ポハンに到着


横浜ノースドックからポハンへ、貨物船ISEと大型タグが同じコースを辿った


3月30日17時半、横浜港を出る貨物船ISE(横浜港ライブカメラの映像より)

3月30日夕刻に横浜ノースドックから陸軍上陸用舟艇などを積んで出港した貨物船ISEが、4月2日昼、ポハンに入港した。AISのデータによれば、ISEが接岸したポハン港 のバースのすぐ近くに、ノースドックから来た大型タグ、ナタネール・グリーン(LT801)も停泊している。

ナタネール・グリーンは4月23日にノースドックに停泊中に燃料漏れを起こしたタグで、27日にはクレーンバージとともにノースドックから姿を消していた。おそらく26日にクレーンバージ を曳いてノースドックを出たとみられる。ポハン到着は3月31日夜中のようだ。ISEが3日間で到達したのに比べて2日余分にかかっていることになる。

ポハンについたISEが、MCS(いかだセット)などをいったん降ろすかどうかは不明だが、フォールイーグル演習のハイライト、米艦両軍の上陸演習の際にMCSを展張して戦車などの装備 を陸揚げする訓練に出ていくのではないか。
その時に、クレーンバージもMCSの海上での組み立てや、桟橋を組み立てるのに使われるとみられる。

ノースドックで備蓄されていたMCSやタグ、揚陸艇などが、韓国まで移送されて実戦さながらの使い方をされようとしている。予備役部隊が備蓄品取扱いを訓練するパシフィック・リーチ演習が 、フォールイーグル演習に組み込まれて、大規模な海外展開訓練に変身しつつある。

(RIMPEACE編集部)


燃料漏れを起こした2日後、反対向きになってクレーンバージと向き合う大型タグ、ナタネール・グリーン(2013.3.25 撮影)


2013-4-2|HOME|