横浜ノースドックとパシフィック・リーチ(PR)演習(10)

フォールイーグル演習に組み込まれたPR演習−2


事前集積艦の下に拡がる「いかだ」とWT。事前集積艦はいかだセットを積んでいて、
自前で戦車などのおろし場所をつくる。それをWTが整形して積み下ろし基地とする


事前集積艦ジョンPボボ(T-AK 3008)に横づけされた陸軍揚陸艦ウィリアムBバンカー(LSV-4)にボボのクレーンで下ろされる装輪装甲車

4万4千トンを超える大型の貨物船ジョンPボボは、500両以上の戦闘車両や多数のコンテナを積んで海上で待機し、上陸した部隊に重装備を素早く届けるために設計された事前集積艦だ。 港湾施設の無い場所で、いかにスムーズに海上のいかだや揚陸艇に車両などを降ろせるかが、上陸した部隊に重装備を届けられる速度を左右する。

いかだの上にクレーンで下ろすほかに、今回の演習で使われたのが、陸軍の大型揚陸艦ウィリアム・バンカーとノースドックからIPDSセットやブルドーザを輸送した大型揚陸艇2隻だ。 単なる長距離輸送だけでなく、ノースドックに備蓄されているLCUは揚陸作戦に使いまわされていた。
戦闘車両やハンビーを積んだ揚陸艦、揚陸艇が海岸に向けて殺到したのは、ウィリアム・バンカーが4月17日から21日、2隻のLCUが4月17日から18日、LCUは25日から27日の 海岸から事前集積船への車両の撤収にも使われた。

ウィリアム・バンカーがポハンから出たのは4月30日だった。また、2隻のLCUとクレーンバージを引いたLTがポハンを出たのは5月5日だった。クレーンバージをけん引するLTは遅れて いるが、2隻のLCUは5月8日に日付が変わった直後に、1時間の時間差で横浜ノースドックに戻ってきた。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて在韓米軍サイトから)


ジョンPボボからノースドックから来たLCUにハンビーが降ろされる


大型揚陸艇ペリヴィル(LCU 2034)が臨時の桟橋に着いてハンビーを降ろした


2013-5-7|HOME|