横浜ノースドックとパシフィック・リーチ(PR)演習(13)

フォールイーグル演習に組み込まれたPR演習−3


浮き桟橋を組み立てるユニット。ユニットは沖で組まれて陸地近くで桟橋に組み上げられる


組み立て中の浮き桟橋。MCSのいかだユニットが組み合わされている


浮き桟橋に接岸した陸軍揚陸艦ウィリアムBバンカー(LSV-4)(後方)。左はノースドックから船積みされてポハンに来たLCM(8617)

貨物船ISEが横浜ノースドックからポハンに運んだMCS(Modular Causeway System)を組み立ててできるものが3種類ある。ユニットを9つつなげてWT(Warping Tug)と組み合わせた "Causeway Ferry"、波打ち際に設置される浮き桟橋(Floating Causeway)、海上での車両などの「受け皿」(Roll-On/Roll-Off Discharge Facility)の3つだ。陸軍のMCSマニュアルに図示 された"Floating Causeway"は58ユニット、"Roll-On/Roll-Off Discharge Facility"は51ユニットで構成されている。

ISEがノースドックから搬出したMCSは約80ユニット。3種をすべて標準通りに組み立てるには少ない。上掲写真のように浮桟橋をスリムにして、海上基地は小さくして、約80のMCS で、今回の演習では揚陸車両の受け皿が設営されたのではないか。

演習修了後分解され、元のコンテナの大きさに戻されたMCS約80ユニットは、貨物船ISEに積み込まれて5月11日にポハンを出港、13日夜に大島近海に着いた。14日早朝に横浜 ノースドックに入航する予定だ。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて在韓米軍フリッカーサイトから)


米陸軍のマニュアルより。赤字は構成するユニット数を示す


2013-5-13|HOME|