撤収期に入ったパシフィック・リーチ演習
ノースドックで、水上で分解されて吊り上げられるWT(Warping Tug) (2013.5.17 撮影)
貨物船から水上に降ろされたWTの丸ごと揚陸を試験する大型クレーン・バージ(5.14 撮影)
「いかだセット」といっしょに貨物船ISEに積まれて戻ってきたWT3隻は、ノースドックの埠頭前の海上で分解され、クレーンで水中からごぼう抜きされて埠頭の上に並べられた。
トレーラーに積まれてノースドック内のWT置き場に戻されて、韓国・浦項からの引き上げが完了する。
WTが貨物船ISEから洋上に降ろされたのは5月14日。この日、大型クレーン・バージのそばに控えていた1隻のWTが、クレーンで丸ごと持ち上げられて、あと少しで陸揚げというところで
元の水面に戻された。分解せずに陸揚げする訓練とみられる。
大型揚陸艇に積まれて一足先にノースドックに戻っていた内陸部燃料輸送システム(IPDS)のコンテナ18個は、Eバースで陸揚げされ、近くに並べられていた。15日までその場所にあった
18個のコンテナが、17日には消えていた。16日に備蓄場所の相模補給廠に運ばれたとみられる。
IPDSの組み立ての写真は在韓米軍のフリッターには採録されていないが、海上のタンカーとIPDSをつなぐ沿岸部燃料輸送船ウィーラーが、片隅に写った写真があった。
ウィーラーが積んでいる長い燃料輸送ホースを、オレンジ色の作業船ファスト・テンポが海岸まで運び、そこでIPDSに接続して内陸部に展開する部隊にタンカーからの燃料を届ける。ウィー
ラーは演習が始まる前はプサンで待機し、演習中にポハン沖に現れ、ファスト・テンポが動き回って燃料ホースを海岸まで届けた。
ウィーラーとファスト・テンポは、演習終了前の4月27日にポハンを離れてプサンに向かった。
ポハンの湾内でいかだセットの組み立てや移動に「大活躍」したWT、相模補給廠からピックアップされてポハンに展開した内陸部燃料輸送システム(IPDS)のコンテナは、それぞれノース
ドック内や相模補給廠内の備蓄場所にもどった。
(RIMPEACE編集部)
この翌日に相模補給廠に戻されたとみられる、内陸部燃料輸送システム(IPDS)を分包した陸軍のコンテナ(5.15 撮影)
フォールイーグル演習中、ポハン沖に展開した沿岸部燃料輸送船(OPDS)。
オレンジ色の小舟は作業船ファストテンポ(在韓米軍フリッカーサイトから)
2013-5-18|HOME|