横浜NDに新ミサイル観測艦入港
横浜ノースドックに寄港した弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン
「コブラ・キング」システムの大型アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー
新型弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセンが、9月4日朝、横浜ノースドックに寄港した。老朽化したオブザベーション・アイランドに代わって、弾道ミサイルの監視・追跡システムを
積んで移動する新造艦だ。6月と8月の2回佐世保に寄港しているが、東京湾に入ってくるのは初めてだ。
アンテナを積んで動き回るのが主任務の船で、運航は海軍(MSC)が行うが、ミサイル探知システムは空軍が動かしている。この船に積み込んだシステムを「コブラ・キング」と空軍は名付けた。
(ちなみにオブザベーション・アイランドの積んでいたものは「コブラ・ジュディー」)
国防総省の弾道ミサイル探知システム、コブラ・プログラムの
一翼を担い、ほかに航空機搭載のシステム「コブラ・ボール」、据え置き型の「コブラ・デーン」がある。船に積むので移動できる大型のシステム、という
特徴がある。
前任のオブザベーション・アイランドも、年に数回横浜ノースドックに寄港していた。日本海や黄海に近い佐世保への寄港回数が多いが、今後もノースドックへの寄港も繰り返されるとみられる。
(RIMPEACE編集部)(2014.9.5 撮影)
ミサイルのデータをペンタゴンなどに最優先で送信するためのアンテナ群
2014-9-6|HOME|