陸自派米実射訓練器材、横浜NDに戻る


ノースドックに接岸したグリーン・リッジからコンテナなどが降ろされる


降ろされた荷の中には小屋もあった。実はトイレ

米西海岸と東アジアの米軍基地を定期的に回っている輸送船(自動車運搬船)グリーン・リッジが、3月27日に横浜ノースドック(ND)に入港した。グアム、那覇軍港、釜山、神戸、名古屋と まわり、民間の車両運搬業務もこなしながら横浜にやってきた。

グリーン・リッジから、陸自の派米実射訓練で使ったホークの発射装置などが降ろされた。陸自の「ホーク及び03式中距離地対空誘導弾実射訓練」は2014年11月7日からニューメキシコ州マクレ ガー射場で行われた。「訓練参加部隊を交代しつつ12月頃まで実施予定」(陸自サイト、各種活動より、2014.11.20)という大がかりな派米訓練で、毎年行われている。

訓練終了後に撤収した陸自部隊は、実射の器材を西海岸の港から日本におくりかえし、その運搬に3月1日にポート・ヒューニーメに寄港したグリーン・リッジが使われた。9月にこれらの物資が米国 に向け船積みされたとすると、6か月がかりの訓練だ。そしてまた6か月後には次の部隊の器材が米国に送られることになろう。

グリーン・リッジから降りてきたのは、直接ミサイル発射に係る器材の他に、コンテナなどもおろされていた。そして米軍関係の輸送品も降ろされた。
巨大な防舷材が一つ。おそらく横須賀以外では使わない、大型船用のものだ。また、遠目にはコブタたちが窓からのぞきそうな小屋が2つ、トレーラーに載って出てきた。ドアの表示はレストルーム だった。仮設トイレとは趣の違う小屋は、どこかの基地でつかわれるのだろうか?

荷を降ろした後もNDで時間調整することの多いグリーン・リッジは、今回もまだ接岸中だ。

(RIMPEACE編集部)(2015.3.27 撮影)



グリーン・リッジから降ろされた陸自高射部隊のホーク発射機など。後方に積まれているのは米軍のMCS


2015-3-28|HOME|