横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に

運搬の貨物船、6月4日横浜着予定



横浜ノースドックの埠頭に並ぶ40フィートコンテナ大のMCSの浮体

一昨年に続き、ノースドックから大量の陸軍備蓄舟艇セットなどを韓国に運び、上陸地点の沖で組み立てる極めて実戦的な演習が6月から7月にかけて行われる。演習の名称は Combined Joint Logistics Over The Shore 2015 (CJLOTS 15)という。韓国西海岸のAnmyeon Beachで行われる。上陸した部隊の戦闘能力を維持し、継続させるための海からの補給ポイントを確保する演習だ。

物資揚陸の橋頭保となるのが Modular Causeway System(MCS)で、海上でイカダを組み立てて、貨物船から戦車や装甲車をその大イカダにおろし、小さなイカダに分乗させて、イカダで組み立てた 桟橋までタグが曳いていく、という揚陸システムだ。この資材がノースドックに備蓄されているMCSだ。

40フィートコンテナと同じ大きさの一つのユニットが上下2枚に分かれ、さらに上の部分が2つに分けられて下の部分につながれて、いかだの丸太のように組み立ての基本構造となる。このユニッ ト192個等を積み込み横浜と韓国アンミョン・ビーチに運び、演習修了後に戻ってくる、チャーター期間は55日間、横浜到着が6月4日、というのが、米海軍の貨物船チャーターのRFPの主な点だ。

コンテナ大のユニットの他に、SUPERCARGO を8個積むという。一昨年の例からいうと、WTとLCM(小型揚陸艇)とみられるが、一昨年は全部で4隻だったから倍になったようだ。

すでに米陸軍のいかだセットを担当する部隊がノースドックに展開して、WTの装備の積み込みや海上走行の訓練を始めている。

(RIMPEACE編集部)(2015.4.26撮影)


ノースドックのEバースで装備を積み込むWT(組み立て式平タグ)。海上でのMCSの組み立てに活躍する。


2015-6-28|HOME|