揚陸補助艦、佐世保から横浜NDへ


本牧ふ頭の沖でパイロット船とコンタクトするモントフォード・ポイント


ベイブリッジの下を通り、ノースドックに向かうモントフォード・ポイント

揚陸補助艦モントフォード・ポイント(T-MLP 1)が、佐世保から横浜ノースドックに戻ってきた。

9月なかばから横須賀基地12号バースに9日間滞在した後、途中横須賀沖に一時避難しながら10月30日まで横浜ノースドックに長居したモントフォード・ポイントは、佐世保に向かった。 そして佐世保でも湾内でじっと、何もせずに過ごしてきた揚陸補助艦は再び横浜に向かい、11月30日午後にノースドックに入港した。

揚陸作戦に備えて、どこかの港で待機しているのが平常時の任務の船だが、このところの動きを見るとその待機港が横浜ノースドックになっている。
佐世保に行ったのは何のためだろうか?
佐世保港出入と停泊地の慣熟とみられるが、佐世保基地には米海軍のLCACが配備されている。揚陸補助艦は船体を沈めて、3つのゲートからLCACで車両などを運び出す。

この間、モントフォード・ポイントの動きを追ってきたが、一度もLCACを積んだところを見ていない。通常は佐世保にいて、揚陸艦に積まれて出かけるLCACを、揚陸作戦で揚陸補助艦の出番が考えられるときには、モントフォード・ポイントが佐世保に来て分けてもらい、LCACを積んで揚陸作戦が行われる地点の沖合まで急行する、という手順になっているとみられる。
もしくは、揚陸艦にLCACを積んで行き、揚陸補助艦は横浜から別行して揚陸地点の沖合で合流し、LCACをともに使うという手順も有りだろう。

いずれにせよ、佐世保のLCACとセットになる揚陸補助艦が、横浜ノースドックを定係港として使う可能性は決して小さくはない。

(RIMPEACE編集部)(2015.11.30 撮影)


タグボートに押されてノースドックのHバースに接近する揚陸補助艦モントフォード・ポイント


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