米陸軍LCU、陸自装甲車を横浜NDに運搬


横浜ノースドックHバースに入港した陸軍LCUコアモ。陸自の迷彩装甲車を積んでいる(2016.7.30 星野 潔 撮影)

7月30日、米陸軍のLCU(大型揚陸艇)コアモ(LCU 2014)が横浜ノースドックに戻ってきた。

コアモは横浜ノースドックに係留、備蓄されていたLCUだが、6月30日に横浜を出港して沖縄に向かい、那覇軍港に停泊していた。

7月30日に横浜ノースドックに帰港しHバース付近に係留されたコアモには、陸上自衛隊の装甲車が積まれていた。第12普通科連隊所属の87式偵察警戒車2台と軽装甲機動車4台のようだ。

米軍の画像HP、DVIDSによれば、コアモには陸上自衛隊員も乗船していたという。コアモが運んだ陸自隊員と装甲車は、米国ワシントン州のヤキマ演習場で行われる米陸軍と陸自の共同演習、 Rising Thunderに参加するのだという。

コアモは那覇軍港を7月20日に出港、呉(広弾薬庫)と佐世保米軍基地に立ち寄った。陸自の隊員や装甲車は佐世保で7月27日に乗船し、船積みされた。

陸自の派米訓練の際には、ノースドックから民間船で船積みされ、西海岸の港に送られることが多い。今回米陸軍の舟艇で運ばれた陸自の装甲車6両も、ノースドックから積み出される可能性が大き い。

DVIDSの記事によると、米軍の艦船が陸自車両の地点間海上輸送を行うのは、今回が最初だという。自衛隊と米軍の一体化の深まりを示す一つの事例と言えるだろう。

(星野 潔・池子米軍住宅追加建設に反対する会)



7月27日、佐世保で陸軍LCUコアモに乗り込む陸自の装甲車(DVIDSのページより転載)


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