2隻の陸軍LCU、1月から沖縄に交代配備か



ホワイトビーチの海軍岸壁から沖合に移動する陸軍LCUカラボザ(2017.1.22 伊舎堂 達也 撮影)

 横浜ノースドックに係留・保管されていたLCU(大型揚陸艇)のカラボザ(LCU 2009)が1月15日に、同じくブロードラン(LCU 2007)が1月16日未明に横浜を出港した。

 カラボザは19日に那覇軍港に到着し、21日にはホワイトビーチに移った。他方、ブロードランは、19日未明に釜山に寄港した後、22日にホワイトビーチに到着した。

 カラボザとブロードランは、昨夏から秋にかけて横浜ノースドックDバースに並び、レドームを新設するなどマスト周辺、艦橋後方の改修工事を行った。その後、11月半ばから12月 末にかけてそれぞれ2回程度ずつ東京湾内を試験航行し、運用に備えていた。

 横浜ノースドックには10隻の陸軍大型揚陸艇(LCU)が備蓄されていた。米軍は、単に保管するだけだと説明していたはずだが、近年は、実質的にそのうち2隻を沖縄に配備し、 その2隻が沖縄を拠点に東南アジア、東アジアを結ぶ輸送業務を行い、時々横浜に帰る、というパターンが定着している。

 2015年頃から沖縄に事実上配備されていたLCUは、コアモ(LCU 2014)とハーパーズフェリー(LCU 2022)だった。しかし、両艇は共に昨年12月前半に横浜ノースドックに戻って いる。
レドームなどの新設改修工事をまだ行っていないコアモやハーパーズフェリーに代わって、カラボザとブロードランが沖縄配備になったということかもしれない。

ブロードランは、1月25日にホワイトビーチを出港し東南アジア方面に向かった。カラボザも、1月27日にホワイトビーチを出た後、南西方面に進路をとったようだ。

 なお、横浜ノースドックでは、カラボザとブロードランに次いで、昨年11月半ばから、ポートハドソン(LCU 2035)とフォートマクヘンリー(LCU 2020)の2隻がDバースでレドーム新設など の改修工事を行っている。コアモはあたかも順番待ちをしているかのように、ポートハドソンとフォートマクヘンリーの横に並んで停泊している。

(星野 潔・池子米軍住宅追加建設に反対する会)


改修工事前のLCU07ブロードラン(2016.7.11 星野 潔 撮影)


改修工事中のLCU09カラボザ(右)とLCU07ブロードラン(16.9.1 星野 撮影)


改修工事後のLCU07ブロードラン。レドームが増えている(16.11.1 星野 撮影)


2017-1-31|HOME|