米韓演習に動員された陸軍舟艇など、横浜NDに戻る


貨物船オーシャン・ジャイアントから横浜ND前の海上に降ろされるWT


海上に降ろされ移動するWTと、後方にLCM


移動するSLWT。浦項からオーシャン・ジャイアントに積まれてきた

 5月19日の早朝、貨物船オーシャン・ジャイアントが横浜ノースドックに入港し、Hバースに接岸した。

 オーシャン・ジャイアントは、5月16日の夜に韓国の浦項(ポハン)を出港して横浜にやってきた。甲板には、各種の舟艇や浮き桟橋が満載されていた。これらはもともと、 2002年以降に横浜に運ばれてきて置かれていたものだ。

そもそもオーシャン・ジャイアントは、4月に行われた米韓合同演習で使われたこれらの浮き桟橋(MCS(Modular Causeway Systems))や舟艇類(SLWT(Side Loadable Warping Tug)1隻、LCM(Landing craft mechanized)typeT1隻、LCM typeU1隻、WT(Warping Tug)5隻、ST(Small Tug)1隻)を横浜で積んで、3月25日に浦項に向かった 米国籍の貨物船だ。今回は、これらの浮き桟橋や舟艇類を横浜に持って帰ってきたということだ。

米韓合同演習「パシフィック・リーチ」の一環として浦項で行われた「コンバインド・ジョイント・ロジスティックス・オーバー・ザ・ショア2017」(CJLOTS (Combined Joint Logistics Over-the-Shore))は、米軍と韓国軍の海上からの統合補給能力の演習だ。横浜から運ばれた浮き桟橋や舟艇類がその主要な手段として使用された。

 つまり、米軍が海外で戦争するために必要で重要な装備が、横浜に配備されているということだ。

 5月19日早朝に入港したオーシャン・ジャイアントは、すぐに荷下ろしを開始した。検疫はどのように行われたのだろうか。
同日午前中には、オーシャン・ジャイアントのクレーンによって甲板から次々に海面に降ろされたWTなどの舟艇が、ノースドック周辺を移動する姿が目撃された。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(5月19日 星野 撮影)



横浜ノースドックに停泊する貨物船オーシャン・ジャイアントと、大型クレーンで下ろされる陸軍上陸用舟艇たち


2017-5-22|HOME|