米海軍海洋調査船、横浜ノースドックに反復寄港


ノースドックのFバースに寄港した海洋調査船マリー・シアーズ(2017.7.3 星野 撮影)

 7月3日午前、海洋調査船マリー・シアーズ(T-AGS 65)が横浜ノースドックのFバースに入港した。
 入港当日の7月3日には、マリー・シアーズにクレーンが横付けされ、複数の人たちが後部甲板で作業を行っている様子が見られた。

 マリー・シアーズはパスファインダー級海洋調査船の6番艦。潜水艦作戦に備えて、海底の地形や潮流などを調査する測量艦だ。
 マリー・シアーズは、今年4月24日に約9年ぶりに横浜に寄港して5月3日に出港した後、5月31日にも入港して6月3日に出港していた。約1ヶ月周期での頻繁な寄港だ。

 同じパスファインダー級海洋調査船のヘンソンも、今年前半に横浜に2度寄港している。ヘンソンの今年1月のノースドック寄港も、2013年10月以来の久しぶりの横浜入港だった。
 マリー・シアーズやヘンソンのこうした入港状況をみると、最近、日本周辺における海洋調査船の動きに変化が生じているようにも思われる。

2010年代には、米軍の海洋調査船の寄港地は主に佐世保に集まる傾向が見られた。ところが、マリー・シアーズはここ1年ほど佐世保に入港していない。ヘンソンも昨年3月以降佐世保に寄港していない。

 他方、パスファインダー級海洋調査船の3番艦ボーディッチは今年1月から3月までの間、頻繁に佐世保に入港しているので、海洋調査船の仕事を監督する部署がノースドックに移動した、というわけ でもなさそうだ。

 とはいえ、マリー・シアーズやヘンソンの寄港地に最近、変化がみられることも事実だ。海洋調査船の調査海域などが移動しているのかもしれない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



マリー・シアーズからおろされたシェルターには海底にあったとみられる調査機器らしきものも(2017.7.3 頼 撮影)


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