高速輸送艦、横浜から米韓合同演習の地へ海兵隊物資を運ぶ


8月20日のノースドックBバース付近。ハンビーも積み込みを待っている


前日の8月19日のノースドックBバース付近。コンテナなどが並びだした(星野 撮影)

 8月21日から、韓国各地で米韓合同演習が始まった。横浜ノースドックには8月20日夜、沖縄からやってきた高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスが入港し、21日朝には韓国 のポハンに向けて出港した。慌ただしい動きだ。ポハンには22日に到着予定だ。

 ウエストパック・エクスプレスは、沖縄の米海兵隊が東アジアにおける日常的な輸送手段として使っている高速輸送艦だ。
今回も、米韓合同演習を行っている韓国の米軍に、横浜から急ぎで運ばねばならない何かがあったのだろう。

 ウエストパック・エクスプレスが横浜ノースドックで「指定席」にしているBバース付近には、すでに8月19日には運搬予定とみられる多数の小型コンテナが並べられていた。 入港直前の20日夕暮れ時には、そうした貨物などの他、ハンヴィーや米兵の姿も見られた。

 朝鮮半島の緊張状態をさらに高めかねない合同演習を行っている米軍に、横浜からモノが届けられる。横浜は、国境など関係なく展開する米軍の東アジアの物流拠点の一つなのだ。
そうした拠点を提供し続けていることによって、横浜とそこに暮らす人びとは、そして日本社会に暮らす人びとは、否応なしに合同演習の「当事者」にさせられているのだ。
米軍からは情報も事前の相談も何も無いにしても・・・

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


8月21日、ウェストパック・エクスプレス出航後のノースドック。Bバース付近にコンテナ・車両は見えない(頼 撮影)


2017-8-22|HOME|