沖縄海兵隊砲撃演習機材、横浜ノースドックに
横浜ノースドックのHバースに停泊中の「しゅれいU」。埠頭に車両やコンテナなどが降ろされている
ローディング・ブリッジを伝って「しゅれいU」から降ろされる155ミリりゅう弾砲
9月20日の午前10時前後、横浜ノースドックのHバース付近は、たくさんの米軍車両、何門もの155ミリ榴弾砲やそれを運ぶトレーラー、米軍コンテナなど多くの軍事物資で
ごった返していた。
沖縄の海運会社が所有し運行する貨物船(自動車運搬船)しゅれいUが、20日の朝、Hバースに接岸したのだ。しゅれいUは、今年8月に就役したばかりの1万1687トンの大型
ローロー船だ。沖縄と大阪、東京を結ぶ航路に使用されている。
今回9月20日、しゅれいUは、東京港に行く途中に横浜ノースドックに入港し、たくさんの軍用車両、155ミリ榴弾砲、コンテナなどの米軍の軍事物資を運び込んだ。
しゅれいUの船内からフォークリフトに引っ張られてランプウェイを通って次々と陸揚げされた155ミリ榴弾砲は、梱包されたままクレーンで持ち上げられて民間運送会社のトレ
ーラーに1門ずつ載せられていった。その間にも、軍用トラックやハンヴィー、コンテナなどが次々と船内から運び出された。コンテナには何が入っていたのだろうか。
Hバース付近には、何人もの作業員や、複数の米兵の姿も見えた。
防衛省の発表によれば、沖縄の県道104号線越え実弾射撃演習が9月24日から東富士で分散実施される予定だ。この演習には、約430人の人員と、約100両の車両、12門の
大砲が参加するのだという。今回しゅれいUが運び込んだのは、この演習で使用される海兵隊の武器、装備なのだ。
Hバース付近を埋め尽くしていた軍用車や155ミリ榴弾砲その他の物資は、翌9月21日には、すべて消えていた。陸揚げ後、東富士に向けて順次運び出されていったのだろう。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)(17.9.20 星野 撮影)
降ろされた155ミリりゅう弾砲M777がトレーラーに積まれている
海兵隊の装備が入ったコンテナも、トレーラーに載せたまま運ばれてきた
2017-9-25|HOME|