沖縄海兵隊の東富士砲撃訓練終了



勇王丸に積み込まれるM777りゅう弾砲(17.10.9 頼 撮影)

9月24日から東富士演習場で行われていた、米海兵隊による沖縄の県道104号線越え実弾射撃演習分散実施が終わった。

 10月8日、横浜ノースドックのHバース付近には、東富士から撤収してきたものとみられるハンヴィーやトラック、コンテナなどたくさんの海兵隊車両、物資が並べられた。
これらは、9月に横浜に陸揚げされて東富士に運ばれた米海兵隊の装備、武器だろう。

 翌10月9日の早朝には、日本の民間海運会社が運行する自動車運搬船、勇王丸がノースドックに接岸した。勇王丸は普段、常陸那珂と北九州を結ぶ航路で使用されているローロー船だが、今回は他航路配船ということで横浜ノースドックにやってきたのだ。

数時間の間に勇王丸は、Hバース付近に集められていた海兵隊の車両や物資を船内に詰め込んだ。そして、13時過ぎには沖縄に向けて出港した。
155ミリりゅう弾砲は、詰め込み作業の後半になってノースドックの倉庫の影から現れて、勇王丸の中に搬入されていった。

 ピースメッセンジャー都市を名乗る横浜市の、民間港であるはずの横浜港の中心部に位置する米軍基地が、米軍の活動を支える物流の拠点となっていて、日本の民間企業と民間貨物船、そして民間労働者が、事実上、米軍の物流の担い手となっているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



10月8日、ノースドックHバースに並んだ沖縄海兵隊の車両群(10.8 星野 撮影)


2017-10-11|HOME|