駆逐艦の部品、横浜ノースドックに届く


自動車運搬船グリーン・レイクから出てきたシャフトをノースドックの最先端に並べている(2017.9.16 星野 撮影)


ノースドックのHバースに停泊中のグリーン・レイク。左は、隣のバースに移動したオーシャン・ジャズ(9.16 星野 撮影)


4本のシャフトが並べられたHバース(9.18 頼 撮影)

米西海岸と極東米軍基地を巡回する自動車運搬船グリーン・レイクは、9月16日に横浜ノースドックに寄港した。西海岸の軍港ポート・ヒューニーメを8月20日に出港、グアム、 ブサン、那覇軍港を経由して横浜港にやってきたグリーン・レイクは、フォース・プロバイダー(ベースキャンプ・セット)のコンテナとともに、長い棒上のものをノースドックで 降ろした。

正体不明だった4本の棒は、梱包材に張られた看板からアーレイバーク級駆逐艦の艦尾のシャフトと判明した。
DDG 51 CLASS STERN TUBE SHAFT SPARE
と書かれた看板には、諸元、保管の注意なども書かれている。

アーレイバーク級の駆逐艦がいるのは日本近辺では横須賀だけだ。横須賀のSRFに保管されている部品の補充とみられる。シンガポール沖で衝突事故を起こしたジョンSマケインの 修理を横須賀SRFでやるのも、予備の部品の取り寄せに関係しているのかもしれない。

横須賀基地に運び込む大型の装備は、貨物船でいったん横浜ノースドックに運び、そこからバージに載せて海上輸送したり、トレーラーで運ぶことがある。12号・13号バースにあ るバックアップ電源装置も、原子力空母の配備前に貨物船でノースドックに陸揚げされた。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


横須賀への海上輸送を待つ駆逐艦のシャフト


「駆逐艦のシャフトのスペア」とかかれた看板(10.9 頼 撮影)


2017-10-13|HOME|