備蓄中のLCUも民間ドックで修理


生麦の横浜工作所前の運河に係留される陸軍の大型揚陸艇(LCU)(2017.12.1 星野 撮影)

11月29日、米陸軍大型揚陸艇(LCU)ブロード・ラン(LCU2007)が横浜ノースドックのCバースに入港する直前、LCUポートハドソン(LCU2035)がCバースを離岸して川崎の沖合に向かった。

川ア沖でグルグルと船を回転させた後、ポートハドソンはノースドックに戻らずに、鶴見にある船舶修理会社である横浜工作所に向かった。その直前まで横浜工作所には8616番の中型揚陸艇(LCM)がいたのだが、それと入れ替わりにポートハドソンが入ったということだ。

 またLCUシダー・ラン(LCU2010)も最近まで横浜工作所に入っていて、11月6日にタグボートに曳かれて横浜ノースドックに戻ってきたことが確認されている。シダー・ランはその後もノースドックのDバースで、船内の備品の入れ替えなどの作業を引き続き行っているようだ。
 横浜工作所は、住友の横須賀造船所とともにLCUのメンテナンス拠点となっているのだ。

 だが、ポートハドソンは昨年夏にも横浜工作所に入りメンテナンス工事を受けたLCUだ。仮に今回再びメンテナンスを受けるとするならば、ノースドックに配置されている他のLCUに比べると、殆ど稼働していない状態のままの1年と数ヶ月での再びの横浜工作所入りには、異例な感も受ける。何か不調や不具合があったのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2017-12-7|HOME|