沖縄などに展開中のLCU2隻、横浜ノースドックに戻る


ベイ・ブリッジをくぐり横浜ノースドックに向かう陸軍大型揚陸艇ブロードラン(2017.11.29 頼 撮影)

 11月29日、 米陸軍大型揚陸艇(LCU)ブロード・ラン(LCU2007)が横浜ノースドックに戻ってきた。12月2日にはLCUのカラボザ(LCU2009)もノースドックに入港した。

 本来横浜ノースドックに保管するだけという約束で横浜に係留されていた10隻のLCUのうちの2隻であるブロード・ランとカラボザは、今年1月以降、沖縄に派遣され、沖縄を 拠点に事実上小型輸送艇として東アジアを結ぶ米軍の物資輸送や演習支援業務に使用されてきた。

 11月には、カラボザが中旬に奄美大島で陸上自衛隊の車両を積んで横浜にやってきて、24日に再び横浜を出港したのに対して、ブロード・ランは、主に沖縄のホワイトビーチに とどまっていて、時々沖に出ては戻るという動きを繰り返していた。その後ブロード・ランは、24日に呉に立ち寄り、その後横浜ノースドックに戻ってきてCバースに停泊した。

 ブロード・ランが11月29日に横浜に入港した際、甲板には大型の物資や車両などは積んでいなかったようだ。
 他方カラボザは、11月24日に横浜を出港したあと呉に立ち寄り、さらに韓国の鎮海に入港している。そして鎮海を11月29日に出港し、12月2日に再び横浜に戻ってきた。

 カラボザは12月2日、横浜に姿を見せると、ノースドックのCバースのブロード・ランに船体を横付けして停泊した。今回のカラボザも、甲板上に大きな運搬物は載せていなかった ようだ。

 ブロード・ランとカラボザは、今年1月に沖縄に派遣されて輸送船としての任務に就いてから既に12ヶ月近く経っている。近年、横浜ノースドックに保管係留されていたLCUが 2隻ずつ沖縄に派遣されて、東アジアを結ぶ輸送業務に使用されることが常態化されている。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



ノースドックのDバースに停泊する3隻のLCU。左手前がカラボザ。左奥はブロードラン(17.12.2 星野 撮影)


2017-12-6|HOME|