高速輸送艦グアム、那覇軍港から横浜ノースドックに


高速輸送艦が停泊していたBバース付近に置かれている積み荷。バギー2台もグアムが運び込んだ(17.12.22 星野 撮影)

12月21日深夜、米軍の高速輸送艦グアムが、横浜ノースドックに入港し、Bバースに接岸した。

ノースドックのBバースと言えば、高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスの「指定席」だったバースだ。
主に沖縄以北の地域で、米海兵隊の人員・物資の日常的輸送業務を担当してきたウエストパック・エクスプレスは、12月になって中東方面に向かった。どうやら第5艦隊のエリアに 「配属」が変わったようだ。
ウエストパック・エクスプレスがこれまで担ってきたエリアと任務を新たに受け持つことになりそうなのが、この高速輸送艦グアムだ。

21日深夜にノースドックに入港したグアムは、翌22日午前中には再び出港して韓国の浦項に向かった。ずいぶん慌ただしい動きだ。

22日午後、ノースドックのBバース付近には、グアムが運び込んだ米軍車両や小型コンテナが並んでいた。その中には、ハンビーや装甲車化したハンビー、トラックなどに混じって、 砂漠塗装のバギー(UTV:Utility Task Vehicle)も2台並んでいた。
バギーを含む、これらの車両やコンテナは、キャンプ富士での演習に使用されるのだろう。

今年の11月初めにも、横浜ノースドックで、ウエストパック・エクスプレスが搬入した砂漠塗装のバギーが目撃されているが、またもや目撃されたということだ。
何度も目撃されるようになったということは、バギーがキャンプ富士での海兵隊の演習に組み込まれているということだろう。中東の戦場での連絡業務などを想定しているのではないか。

翌23日には、グアムが運び込んだ車両やコンテナはBバース付近から姿を消していた。早速、キャンプ富士に運ばれたということだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2017-12-27|HOME|