米陸軍ヘリ、横浜ノースドックで訓練飛行繰り返す



ノースドックでタッチアンドゴーを繰り返す陸軍ヘリUH60(18.4.2 星野 撮影)

4月2日、横浜ノースドックで米陸軍のブラックホークヘリがいわゆるタッチアンドゴー及び周回飛行訓練を行った。

16時40分少し前頃に、横浜市神奈川区の内陸方面の上空から現れたブラックホークヘリが、徐々に高度を落としノースドックに降りて行く姿が目撃された。ヘリはやがてノースドックの建物の影に隠れて視界から消えたが、ごく短時間で再び浮上してきた。
そして、高度を上げてノースドックの埠頭に沿って海側の先端部付近上空まで飛行すると、方向を転換して再び先ほどの地点に戻り、タッチダウンした。

またもやごく短時間で浮上すると、先ほどと同様のコースでノースドック上空を周回し、再再度、高度を下げてタッチダウンした。
さらに再び短時間で浮上すると、今度はみなとみらい地区の臨港パーク前の海面上を飛行して、神奈川県警本部近くの上空を通り、視界から消えていった。

おそらく、キャンプ座間所属の米陸軍ブラックホークヘリだろう。

横浜ノースドックは飛行場やヘリポートではないし、ヘリ訓練場でもない。横浜港上空は、米軍に飛行訓練エリアとして提供されているわけでもない。いわゆるタッチアンドゴーや埠頭周辺の周回飛行は、日米地位協定の第5条で認められているとされている「基地間移動」の飛行とはいえない。

米軍が居座っていることの是非はとりあえずおくとしても、基地提供の目的に反する使用であり、市民の生命や財産へのリスクを高めるものでもある。

周知のように、この翌日、4月3日にはCV−22オスプレイ5機を積んだ自動車運搬船グリーン・レイクが入港し、4月5日にはHバース近くの埠頭上から横田基地に向けて飛び立った。なし崩しに使用目的が拡大されている。
ノースドックでの米軍のヘリ訓練は、認めることはできない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2018-4-9|HOME|