米陸軍ST、臨港パーク近くで訓練
みなとみらいの臨港パークに寄ってきた米軍スモールタグ(ST)(18.4.5 星野 撮影)
CV−22オスプレイが横浜ノースドックHバースから横田基地に向けて飛び立った4月5日、同じノースドックのみなとみらい地区側の横浜港内では、複数の米陸軍ST(スモールタ
グSmall Tug)がウロウロと行ったり来たりを繰り返していた。
普段、シーバスや小型遊覧船が航行する海域に入り込んで動きまわるだけでなく、1隻のSTが、みなとみらい地区の臨港パークにかなり接近して航行するという異様な光景も見られ
た。
今回のSTの動きが、試験航行なのか、それとも訓練の一環なのかは分からない。しかし、いずれにしても横浜港内は、米軍の訓練のために提供された海域ではない。臨港パークは公園
であって、そのすぐ近くを米軍舟艇が勝手に動きまわることを予定した施設ではない。
横浜ノースドックの用途をなし崩しに拡大していくことも、横浜港内の海域を米軍が訓練場として勝手に使用していくことも、どちらも決して許されない。
なお、横浜ノースドックには、4隻のSTが配備されている。正面ゲートに近い陸上に海に向かって並んで保管されていたのだが、3月28日にクレーンバージによって4隻すべてが
海面に降ろされていた。
昨年3月、米韓合同演習に使用するために貨物船がノースドックで舟艇類を積み込んで韓国の浦項に向かったとき、STも1隻、積み込まれている。ただし、昨年3月の場合には、残り
の3隻は逆にクレーンバージによって海面から陸上に揚げられている。今年のSTの運用は、昨年とは違うようだ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
クレーンバージで海面に降ろされるST(18.3.28 星野 撮影)
2018-4-10|HOME|