陸上自衛隊のホークミサイル部隊、ノースドックに展開


実弾か模擬弾かは不明だが、ノースドックの埠頭に並べられた陸自のミサイル

4月19日以降も、米軍基地である横浜ノースドックに陸上自衛隊の車両が並び、その周辺で陸上自衛隊員が作業する姿が目撃された。

4月23日には、陸上自衛隊のホークミサイル部隊の姿が米軍基地横浜ノースドックで確認された。レーダーやトラックなど多数の車両やミサイル発射装置が並べられているのが視認さ れ、撮影した写真には、ミサイル発射装置に搭載されたミサイルそのものさえ写っていた。

防衛省も把握しているはずだが、横浜市は米軍が弾薬類をノースドックに陸揚げしないことを求めている。たとえば、今年4月28日から5月8日まで東富士演習場で実施される米軍の 実弾射撃演習に関連して、ノースドックに「弾薬の搬入が行われないこと、事件・事故が起きることのないよう万全の体制をとること、また施設の機能強化につながることのないこと 等」を日本政府に口頭で要請したことを横浜市は基地対策課のHPに公表している。
米軍の弾薬搬入はダメだが陸上自衛隊ならば良い、ということにはならないはずだ。

 4月23日に、ノースドックでミサイル発射装置に搭載されて置かれていた陸自のホークミサイルが、実弾なのか模擬弾なのかは外部から確認するすべがない。
しかし、仮に模擬弾であったとしても、許されることにはならない。今後陸自や米軍が模擬弾と実弾の区別を曖昧にしたまま、うやむやのうちに実弾を持ち込むことを既成事実化するこ とにもつながるだろう。

 そもそも民間の商港である横浜港でミサイルを展開すること自体、間違っているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(18.4.23 星野 撮影)



埠頭の中央部に並ぶ自衛隊の車両。ミサイルをけん引しているのもある


2018-5-5|HOME|