ノースドックの浚渫、始まる


ノースドックの先端付近での浚渫作業(18.3.20 星野 撮影)


内側に進んできた浚渫作業(3.26 頼 撮影)

3月19日、ノースドックの埠頭の先端部(Iバース)の海上に、日本の民間企業が所有するグラブ式浚渫船、第三十六龍王丸と、それを支援する複数の作業船が現れた。そして3月 20日頃より、LCU(米陸軍大型揚陸艇)の係留保管場所として使用されていたJ、K、Lバース付近の浚渫作業が開始された。

 これは、昨年米国政府の業務公告サイトFBOに掲載されていた、横浜ノースドックのメンテナンス浚渫工事業務だろう。業務公告の「プラン」をみると、この工事は、LCUの 「溜まり場」のJ、K、Lの各バースと、ノースドックのゲート脇にあるV字型の、小型舟艇が保管されているエリア(V-SHAPED TURNING BASIN)を浚渫する業務だ。

たしかに港は土砂が溜まっていくものであり、メンテナンスのために浚渫は必要なのだろう。そして、瑞穂埠頭に米軍が居座って使用し続けて便益を享受してきたのだから、米国の業務 として米国の費用で工事をさせることにもそれなりの理屈はあるのだろう。
しかし、米国政府の業務として浚渫を行ったことを、今後も米軍が瑞穂埠頭に居座り続ける理由とさせてはならない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


ノースドック浚渫に関するFBO公告


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