海洋調査船マリー・シアーズ、ノースドックから出港
ノースドックの埠頭を離れて外洋に向かう海洋調査船マリー・シアーズ
入港時になにも置いていなかった後部甲板に、観測用機器が入っているとみられる白いコンテナが3つ並んでいた
米軍の海洋調査船マリー・シアーズ (T-AGS 65)が5月11日、横浜ノースドックを出港した。
マリー・シアーズは今回、後部甲板に観測用機器などをまったく搭載していない状態で5月6日に横浜に入港した。
翌7日には給油を行い、さらに8日頃には、観測用の機器が入っているとみられるコンテナを後部甲板に複数積み込んだ。ということは、横浜ノースドックに、バスファインダー級海洋
調査船が使用する観測機器があらかじめ置かれていたということだ。
横浜を海洋調査船の拠点として使用するということなのだろうか。
マリー・シアーズの後部甲板に積み込まれた観測用コンテナをよく見てみると、危険物質の警告表示(Hazardous Materials Warning Placards)がいくつも貼り付けられていることが分
かる。
つまり横浜ノースドックには、少なくともマリー・シアーズの入港前に何種類もの危険物質の入ったコンテナが置かれていて、また、そのようなコンテナをクレーンで海洋調査船に積
み込む作業を行ったということだ。
具体的にどのような危険物質がどれだけの分量保管されているのか。作業中の事故などでそれが流出する恐れはないのか。安全管理はどのようになっているのか。横浜市はそうした
情報を米軍から得ることができているのだろうか。そして、米軍の管理体制をチェックできているのだろうか。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)(18.5.11 星野 撮影)
コンテナの側面に、危険物質の警告表示が何枚も貼られている
2018-5-14|HOME|