プサンから横浜へ、陸軍LCUが車両など運び込む


6月4日午前、ノースドック入港直後のLCUブロードラン(奥)。車両などが積まれている(18.6.4 頼 撮影)


Hバースに回航されたブロードランと、陸揚げされた車両・物資(18.6.5 星野 撮影)

6月4日の早朝、米陸軍大型揚陸艇(LCU)ブロードラン(LCU2007)が、横浜に入港し、LCUの「溜まり場」のKバースに接岸した。入港したブロードランの甲板には、何台もの車両などが並んでいた。

ブロードランが横浜に戻ってきたのは、今年1月19日に横浜を出港して那覇軍港に向かって以来のことだ。

ブロードランは、本来「燃料を抜いて」係留保管するだけという約束で横浜ノースドックに運び込まれた10隻のLCUのうちの1隻だ。しかし、このブロードランとカラボザ(LCU2009)は、2017年1月以降、米陸軍輸送科の旗を掲げた小型輸送船として使用され、沖縄を拠点に軍事輸送業務を担っている。
LCUを横浜に持ち込んだ時の約束を米軍は平然と反古にして、横浜市も神奈川県も日本政府も、米軍の約束違反に対して何の指摘も抗議もしていない。舐められているのは日本の市民だ。

今回、ブロードランは、韓国のプサンを6月1日に出港して横浜にやってきた。
入港翌日の6月5日には、ブロードランはノースドックのHバースに接岸し、車両やその他の物資を陸揚げした。
NDに並べられた小型車両や道具類の中には、4月にCV22が横浜に陸揚げされたときに同時に陸揚げされたCV22整備担当部隊の小型車両や道具と非常に似ているものが見られた。

ブロードランが運び込んだこれらの車両などは、6月6日の朝から8日の夕方にかけて横浜ノースドックに寄港していた貨物船オーシャン・クレセントに積み込まれた模様だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2018-6-17|HOME|