米軍燃料輸送タンカー、横浜NDに寄港


6月14日、横浜ノースドックに接岸したSLNCパックス(6月14日 星野 撮影)

6月14日の午前、米国船籍のケミカルタンカーSLNCパックスが、横浜ノースドックに入港した。
今回のノースドック入港直前には、SLNCパックスは鶴見貯油施設に接岸して燃料を補給していた。

SLNCパックスは、八戸や佐世保、岩国、横須賀などの在日米軍基地やクワジェリンなどに燃料を運ぶタンカーだ。これまで、横須賀に入港した時には吾妻島に接岸していた。
横須賀の吾妻島(「吾妻倉庫地区」)は、旧日本軍時代からのタンクを引き継ぐ米軍の大規模貯油施設だ。鶴見貯油施設も、横浜市鶴見区の臨海部に所在する米軍基地で、20基のタンクを備え、 横田基地に燃料を供給する貯油施設だ。

吾妻島から鶴見貯油施設に燃料を運ぶ仕事は、もっと小さい民間タンカーが担っていたのだが、今年の5月からその役割分担が変わった可能性がある。
この5月には、SLNCパックスがみずから2回、横須賀吾妻島と鶴見貯油施設を往復しているのだ。今回の動きは、その3回目だ。
今後も、SLNCパックスなどの外部から横須賀に燃料を運んでくるタンカーが、吾妻島と鶴見貯油施設の往復も担当するパターンが定着する可能性がある。

SLNCパックスが今回、横浜ノースドックに接岸したのは、次の業務までの時間調整だった可能性がある。この船は2014年3月と4月にも、時間調整とみられる横浜への寄港を行っている。
今回、6月16日に横浜を出港したSLNCパックスは、本州東岸を北上し、津軽海峡を通って6月20日に韓国の蔚山に停泊した。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2018-6-25|HOME|