米軍特殊作戦支援船、試験航行後、横浜の民間施設のバースに停泊


6月27日、ベイブリッジの下を通過するCチャンピオン(6月27日、読者撮影)


6月28日、神奈川区恵比須町の民間施設に接岸するCチャンピオン(上)、下にはノースドックに停泊している高速輸送艦グアムの姿が見える(6月28日 星野 撮影)

6月20日に横浜ノースドックに入港した特殊作戦支援船C.チャンピオンは、6月27日の午前中に横浜を出港し、その後、浦賀水道を抜けて相模灘や房総半島近くの沖合に留まり続けた挙げ句、翌28日の朝に横浜港に戻ってきた。試験航行だったのだろうか。

横浜に帰ってきたC.チャンピオンは、なぜかノースドックには入らずに、近くの埋め立て地、神奈川区恵比須町にある株式会社日新の神奈川埠頭倉庫脇のバースに接岸した。

市民の目が届きにくい場所だ。市民に見られると何か都合の悪い作業をするつもりなのか、あるいはC.チャンピオンそのものを市民には見せたくないのだろうか。  しかし、C.チャンピオンは米軍の使用する船だ。

 横浜港は、米軍の軍事施設ではない。民間の商業港であるはずの横浜港で、ノースドックを未だに返還せず居座り続けている米軍が、なぜ基地の外の民間埠頭さえも使用するのか。民間施設を米軍が使用する既成事実をなし崩しに積み上げて、横浜港を米軍にとって更に使い勝手の良い港に変えていくことは絶対に許されない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


6月30日、神奈川区恵比須町の民間施設に停泊するCチャンピオン。船体後方から海に向けて液体を放出している(6月30日 星野 撮影)


2018-7-3|HOME|