ノースドックに駆逐艦の駆動シャフト搬入


台船に載せられてノースドックまで運ばれてきたシャフト


民間のクレーンバージでシャフトをHバースに陸揚げしている(7月19日 星野 撮影)


ノースドックのHバースに並べられたシャフト(7月21日 星野 撮影)

7月19日の昼頃、5本の米軍艦のシャフトを載せたバージが横浜ノースドックのHバースに横付けし、民間のクレーンバージによって陸揚げされた。

ノースドックのHバースに米軍艦のシャフトが並べられるのは、自動車運搬船グリーン・レイクが昨年12月31日から今年1月6日にかけてノースドックに入港した際に、それまで並べられて いたシャフトが運び出されて以来のことだ。

シャフトのプラカードには、DDG51クラス、すなわちアーレイ・バーク級駆逐艦のプロペラシャフトで、Erie Forge and Steel Inc.の製品だと書かれている。この会社は、同社HPによれば 海軍の船の推進装置のサプライヤーだ。

米国五大湖のひとつ、エリー湖のほとりから、これらのシャフトは運ばれてきたということだろう。米国西海岸と太平洋、東アジアの米軍基地を巡回して軍事物資を運搬している自動車運搬船に 積まれてこなかったのは、それが理由ではないだろうか。

別の貨物船で横浜まで運ばれて、それをバージでノースドックに運び込んだ、ということではないか。しばらくしたら、横須賀に移されるのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔))


シャフトにつけられたプラカード。DDG51CLASSの文字や、ERIE FORGE AND STEEL INC.の表記がある。
固い平面に置け、とか、片端だけ持ち上げるな、などの輸送・保管上の注意も書かれている。(7月25日 頼 撮影)


シンガポール沖で衝突事故を起こし、重量物運搬船に乗せられて横須賀に戻ってきた駆逐艦ジョンSマケイン。
スクリューは外されているが、民間人がスクリューを駆動するシャフトを目にすることはほとんどない。(2017.12.5 頼 撮影)


2018-7-28|HOME|