横浜ノースドックに海洋調査船と音響測定艦が寄港


ノースドックに入港したオーシャン・インターベンション(左)とインペッカブル(右)。
手前の3隻のボートは、横浜港内で追跡訓練を繰り返す海上保安庁のボート(7月22日 星野 撮影)


クレーンで作業を行うオーシャン・インターベンション(7月25日 星野 撮影)

7月22日、海洋調査船オーシャン・インターベンションと音響測定艦インベッカブルが横浜ノースドックに相次いで入港した。

オーシャン・インターベンションのノースドック入港は、おそらく初めてのことだろう。今年4月と6月にノースドックに入港した海洋 調査船オーシャン・ビクトリーと同様にOCEANEERING社の保有する米国船籍の船だ。

OCEANEERING社のHPには、オーシャン・インターベンションの性能を列挙したカタログが掲載されており、この船が長年民間船として海洋 調査活動を行ってきたことがうかがえるが、今回のノースドック入港は、米軍の業務を担うためのものだろう。

ノースドック内の倉庫の前に積まれたコンテナをフォークリフトで移動してオーシャン・インターベンションに運び込む姿が目撃される など、今回の入港期間中、連日、コンテナなどの機材や物資を積み込む作業が行われていた。

他方、音響測定艦インペッカブルの横浜ノースドック寄港は、ずいぶん久しぶりのことで、2009年10月以来のことだ。インペッカ ブルだけではなく音響測定艦は近年佐世保を拠点に活動を展開しており、横浜への寄港は絶えて久しい状態が続いていた。

インペッカブルは7月24日には給油バージから給油を受けていたが、潜水艦の音響データの収集を目的とする米軍音響測定艦が突然横浜 に入港した目的は何だったのだろうか。

オーシャン・インターベンションとインペッカブルは、ともに7月26日に出港した。

オーシャン・インターベンションは横浜出港後、北海道の小樽に7月30日に入港した。
今年4月から6月にかけてオーシャン・ビクトリーが小樽を拠点に活動を展開している。
オーシャン・インターベンションは8月2日に小樽を出港したが、しばらく小樽を拠点に米軍の業務としての海洋調査活動を行うのではな いか。

インペッカブルは横浜出港後沖縄方面に向かい、ホワイトビーチに7月29日に入港したが、8月1日に再び出港している。

最近、横浜ノースドックに複数の海洋調査船が寄港し、機材の積み込みなどを行っている。
横浜が米海軍の海洋調査活動の拠点の一つになっているのではないか。

なお、7月26日には横浜の民間埠頭に停泊していた米海軍特殊作戦支援船C.チャンピオンも出港している。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


給油バージから給油を受けるインペッカブル(7月24日 星野 撮影)


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