米陸軍LCUカラボザ、横浜ノースドックに戻る
8月3日、ノースドックのJバースに接岸したLCUカラボザ。甲板にコンテナを載せている。マストには米陸軍輸送科の旗が掲げられている。(8月3日 星野 撮影)
ノースドックCバースに移ったカラボザ。LCUシダーラン(LCU2010)に横付けしている。甲板上では複数の兵士が作業を行っていた。(8月4日 星野 撮影)
8月3日の早朝、LCU(米陸軍大型揚陸艇)カラボザ(LCU2009)が横浜ノースドックに接岸した。
カラボザはもともと、燃料を抜いて係留保管するだけという約束で横浜ノースドックに運び込まれた10隻のLCUのうちの1隻だ。同じLCUのブロードラン(LCU2007)とともに、2017年1月以降
、沖縄を拠点として東アジア、東南アジアで米軍の物資等の輸送業務を担う小型輸送船として使用されてきた。
8月3日に横浜に入港したカラボザは、白っぽいクリーム色のコンテナと茶色のコンテナの2つのコンテナを甲板に載せ、マストには米陸軍輸送科の旗を掲げていた。
しかし、8月6日に横須賀の観音崎沖まで航行してノースドックに戻った後、2つのコンテナはクレーンで埠頭に降ろされた。また、マストに米陸軍輸送科の旗は掲げられなくなった。
どうやら今回の横浜「帰港」で、カラボザの輸送船としての任務は一旦終了のようだ。カラボザの代わりに、別のLCUが派遣されることになるのだろう。カラボザの一連の動きとほぼ並行して、
ノースドックでは別のLCUの派遣準備作業と見られる動きが進んでいた。
ところでカラボザは、今回横浜に戻ってくる少し前の7月26日に沖縄で第31海兵遠征部隊の演習Realistic Urban Training Exercise(RUTEX)に参加している。ヘリコプターからロープで海兵隊
員が航行中のカラボザに乗り移り、銃を構えて船内を捜索し押収するという訓練だ。
米軍が公開している同演習の動画を見ると、横浜で降ろされた2つのコンテナは、すでにRUTEXに参加している時にはカラボザの甲板に置かれていたことが分かる。これらのコンテナには、何が入
っているのだろうか。演習とは何か関係があるのだろうか。
なお、カラボザとともに輸送船として沖縄に派遣されたLCUブロードランは、8月半ばの時点ではフィリピン周辺で活動しているようだ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
積んでいた2つのコンテナをJバースで埠頭上に降ろすカラボザ。マストにはまだ、米陸軍輸送科の旗が掲げられている。(8月6日 星野 撮影)
2018-8-19|HOME|