横浜NDの白装束FA18、自動車運搬船で搬出


横浜NDに入港した自動車運搬船グリーン・レイク(11月1日、星野 撮影)


11月2日、グリーン・レイクのランプ脇でクレーンが作業をしていた。おそらくこの時、FA18の積み込みが行われたのだろう。(11月2日、星野 撮影)

 既に以前の記事に書いたように11月1日から2日にかけて自動車運搬船グリーン・レイクが横浜ノースドックに寄港したが、グリーン・レイクのこの横浜滞在中に、7月後半以降ノースドックに置かれていた白装束FA18スーパーホーネットが姿を消した。

 モスボール加工されたスーパーホーネットは、この時、グリーン・レイクに船積みされたということだろう。自動車運搬船グリーン・レイクは11月2日に横浜を出港して米国本土の西海岸に向かった。

 今回搬出された白装束FA18は、以前書いたように、おそらく6月7日にグアム島近海でクラスA事故を起こした原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機だろう。米軍は、この事故について口を閉ざしたまま、事故機を密かに搬出してしまったということだ。そして日本政府も、それを黙認したということだ。

 ロナルド・レーガン艦載機のFA18は、その後、11月12日にも那覇市東方290キロの海上で墜落事故を起こしている。10月19日には、艦載ヘリMH60シーホークが離陸直後にレーガン艦上に墜落する事故を起こしたことが伝えられている。

 日本の上空を飛び回っているFA18、そして横須賀を「母港」としているロナルド・レーガン艦載機の事故の頻発は、日本社会に住む人びとの生命と安全を脅かす重大な脅威だ。日本政府が本当に日本の政府だというのなら、事故原因の究明、安全対策の実施とそれらの内容の公表を米軍に対し強く要求すべきではないのか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2018-11-27|HOME|