2機のFA18、横浜ノースドックで白装束姿に


2機のFA18が並ぶ横浜ノースドック。(12月11日、星野撮影)


12月10日頃までにモスボール加工は完了した。10日には、まだ作業する人の姿も見えた。(12月10日、頼 撮影)

 12月7日にFA18スーパーホーネットが横浜ノースドックに運び込まれ、2機が並べられたことが確認されたが、その7日からノースドックで白い素材を身につけさせるコーティング作業が 進められ、10日までに2機とも完全に白装束姿となった。

12月10日には、2機のスーパーホーネットのほかに、小型船舶のスクリューのようなものが、白くおおわれて転がされているのも見えた。

 他方、12月5日の原子力空母ロナルド・レーガンの横須賀入港時に甲板上に置かれていたMH60ヘリの墜落機体は、ノースドックには運び込まれていないようだ。

 やはり、今回ノースドックに運び込まれて防湿フィルムでコーティングされたFA18F(NF104)とFA18E(NF302)の2機は、何らかの深刻な事故あるいは故障を起こし、米 本国へ送り返されることになった機体なのだ。

これらの2機は、それぞれどのような事故あるいは故障を起こしたのか。原因は何であり、いかなる安全対策が取られたのか。そもそも原因は究明されたのか。

墜落が続くFA18の脅威から日本社会に暮らす人びとの命と暮らし、そして環境を守るため、米軍及び日本政府は速やかにその情報を日本社会に公開すべきだ。原因が解明されておらず、安全 対策が取られていないのならば、少なくとも日本上空での飛行を止めるべきではないか。
そもそも日本政府は、情報を知らされているのか。情報を知ろうとする意思はあるのか。市民や自治体に情報を公開する意思はあるのか。

 今年、原子力空母ロナルド・レーガン艦載機の米海軍第5空母航空団は、とりわけ事故を頻発させている。この現実の危険を日本政府は直視し、行動を起こすべきだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


モスボール加工されて白装束姿となった2機のFA18スーパーホーネット。左がFA18E(NF302)、右がFA18F(NF104)だ。(12月11日、星野撮影)


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