音響測定艦エフェクティブ、約10年ぶりに横浜ND入港
4月20日、横浜NDに入港した音響測定艦エフェクティブ(19.4.20 読者撮影)
「503」号の建物横に置かれた小型の鉄塔。5月6日にはエフェクティブの後方に取り付けられた。(4.23星野撮影)
4月20日、音響測定艦エフェクティブが横浜ノースドックに入港した。前日、4月19日に音響測定艦インペッカブルが出港した直後の入港だ。エフェクティブの横浜寄港は2009年12月以来、約10年ぶりだ。
昨年来、ビクトリアス、インペッカブルと、音響測定艦の久しぶりの横浜寄港が相次いでいる。エフェクティブまでやってきて、まさに約10年ぶりに横浜港が、米海軍音響測定艦の頻繁に出入りする港になってしまった
。
エフェクティブは、船の後部をベイブリッジ側に向けて停泊したが、そのすぐ後ろには「Y4482」と記されたバージが埠頭に横付けされている。
また、遅くとも4月22日には、停泊しているエフェクティブの横にある、米軍が「503」と番号をつけた建物の海側に、小型の鉄塔が横倒しに置かれた。入港直後からエフェクティブの船上では、クレーンが頻繁に動き、何らかの作業が行われていたが、5月6日には上述の小型鉄塔が船体後部に取り付けられたことが確認された。
そして、5月7日までに、その船体後部に取り付けられた小型鉄塔の上部に、鉄骨の足場が組まれた。さらに、5月11日頃までには、その足場の作業スペースの周囲、作業の様子が外から見えづらくなるような位置に白いシートが張り巡らされた。
少なくとも、音響測定艦エフェクティブの何らかの機能にかかわる改修工事が、ノースドックで行われているということだろう。
エフェクティブの後方に取り付けられた小型鉄塔(赤丸で囲った部分)(19.5.6星野撮影)
白いシートが足場の周囲に張られている(19.5.13星野撮影)
なお、エフェクティブの入港直前まで、3月27日から4月19日にかけて横浜ノースドックに停泊していた音響測定艦インペッカブルも、4月1日頃から船橋上部のマストの周囲に足場が組まれはじめ、4月15日にその足場が取り外されるまで、足場を使って何らかの作業が行われていた。
さらに、インペッカブルの前にNDに長期滞在していた音響測定艦ビクトリアスも、船橋上部のマスト周囲に足場を組んで、何らかの工事が行われていたことは、以前の記事で既に紹介した通りだ。
改修工事ないし何らかの改修作業をすることもできる音響測定艦の寄港拠点として、横浜ノースドックが使われるようになったということだろうか。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
4月前半、音響測定艦インペッカブルの船橋上のマスト周囲に組まれた足場(19.4.5星野撮影)
2019-5-16|HOME|