音響測定艦エイブル、横浜ノースドックに入港


ダンゴ状にくっついて停泊する3隻の音響測定艦。左からビクトリアス、ロイヤル、エイブル(19.7.18 読者 撮影)


横浜ノースドックに並ぶ3隻の音響測定艦(2019.7.19 頼 撮影)

 7月16日午前、雨の中、音響測定艦エイブルが横浜ノースドックに入港した。6月16日にフィリピンのスービックを出港してからちょうど1カ月目の横浜入港だ。

昨年来、米海軍の音響測定艦が横浜に代わる代わる頻繁に現れ、長く居座るようになっていたが、この間、米海軍の現役音響測定艦5隻のうち、エイブルだけは姿を見せていなかった。エイブルが 前回ノースドックにやってきたのは、記録を見る限り2009年10月のようだ。つまり、約10年ぶりの横浜寄港だ。

横浜ノースドックには既にロイヤルとビクトリアスの2隻の音響測定艦が接岸していたから、これで、米海軍ビクトリアス級音響測定艦全4隻のうち3隻が、同時に横浜港に並ぶことになった。 インペッカブルを入れると、米海軍が保有している全5隻の音響測定艦のうち3隻が、横浜に同時に滞在しているということだ。

 米海軍が約10年ぶりに横浜港を音響測定艦の重要活動拠点として使用していることをはっきりと示す、今回のエイブルの寄港だ。


横浜ノースドックに入港する音響測定艦エイブル


エイブルの入港で、音響測定艦が3隻同時に停泊することになったノースドック。右からエイブル、ロイヤル、ビクトリアス。(19.7.16 星野 撮影)

 エイブルが7月16日の横浜ノースドック入港時に接岸したのはGバースだったが、7月19日に自動車運搬船グリーン・ベイがノースドックに寄港してHバースに接岸することに備えて、 7月18日には、まず音響測定艦ロイヤルがFバースからEバース寄りに位置を変え、エイブルがGバースからFバースに接岸位置を変えた。


翌日の自動車運搬船グリーン・ベイ入港に備えて、ノースドック内で停泊位置を移動する音響測定艦。(19.7.18 読者 撮影)


自動車運搬船が入港して混み合うノースドック。左からビクトリアス、ロイヤル、エイブル、グリーン・ベイ(2019.7.19 頼 撮影)

 さらに、7月19日の午後には、エイブルの船橋上部のマスト周辺に足場が組まれた。昨年来ノースドックに接岸した音響測定艦は、いずれも船橋上部のマスト周辺に足場を組んでいるが、 エイブルも例外ではなかったということだ。この足場を組む作業は、何を意味しているのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


7月19日の午後には、エイブルの船橋上部のマスト周辺に足場が組まれた。(19.7.19 星野 撮影)


2019-7-20|HOME|