音響測定艦インペッカブル、横浜ノースドックに入港


7月30日午前、タグボートに押されて横浜ノースドックに接岸する音響測定艦インペッカブル


7月30日には3隻の音響測定艦がノースドックに並んだ。右からインペッカブル、エイブル、エフェクティブ。なお、インペッカブルとエイブルの間に浮かべられた
バージには、ソナーのリールが置かれている。また、この写真では、エフェクティブに搭載されているオレンジ色のボートが海面に降ろされているのが確認できる。
(2019.7.30 星野 撮影)


エイブルに搭載されるボートの試運転または訓練が行われている。エイブルとエフェクティブの間に浮かべられたバージの上には、ソナーのリールが置かれている。
(7.26 星野 撮影)

 7月30日午前、音響測定艦インペッカブルが横浜ノースドックに入港した。インペッカブルが前回横浜を出港したのは、今年4月19日だ。頻繁な寄港だと言えるだろう。

AISの情報によればインペッカブルは、6月27日にフィリピンのスービックを出港している。インペッカブルの寄港で7月30日にはエイブル、エフェクティブとともに、ノースドックに再び3隻の米海軍音響測定艦が横浜港に並ぶ光景が見られた。ただし、31日の朝には、4月20日以来ずっと横浜にいたエフェクティブが出港していったから、ノースドックに接岸している音響測定艦は2隻となった。

この間すっかり、横浜ノースドックは船体工事などの作業もできる音響測定艦の活動拠点として使われるようになってしまっている。

4月20日から3カ月以上横浜に居座り続けたエフェクティブの艦上及び船体周囲では、連日さまざまな作業が行われているのが目撃されていた。

6月28日にノースドックに入港したビクトリアスでは、7月9日に船橋上部のマスト周辺に足場が組まれて、7月18日の午後か19日の朝までにその足場は外された。そして、7月23日に出港していった。

7月16日に入港したエイブルでは、7月19日に船橋上部のマスト周辺に組まれた足場が25日に外された。しかし、7月29日には、今度は船体先端部のマストの周囲に足場が組まれているのが目撃された。

これらの音響測定艦に搭載されているオレンジ色のボートの海上での訓練または試運転や、ソナーのリールの積み込み作業と見られる光景もしばしば目撃されている。

 米軍がライバルと目する国の潜水艦の音響データを収集する活動は、米海軍にとってきわめて重要な活動だ。米軍のそうした活動を担う艦船の活動拠点として、横浜港は位置づけられてしまっているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


エイブルに搭載するオレンジ色のボートの整備が、エイブルのすぐ脇で行われていた。(7.23星野撮影)


エイブルの先端部のマスト周辺に、新たに足場が組まれた。(7.29星野撮影)


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