米海軍駆逐艦のプロペラシャフト、横浜NDから横須賀基地に?


今年5月22日の朝、前日から横浜NDに接岸していた自動車運搬船グリーン・ベイから降ろされた駆逐艦のプロペラシャフトとみられる物体。
(2019.5.22星野撮影)


横浜NDから搬出される前日、8月26日のプロペラシャフト。茶色の枠の中にプロペラシャフト本体が入っている。(2019.8.26 星野 撮影)


8月27日、NDのHバースから撤収する準備をする、プロペラシャフトをバージに積み込む作業を行ったとみられる大型クレーンなどの車両
(2019.8.27 星野 撮影)

 8月27日、米海軍駆逐艦のプロペラシャフトとみられる4本の物体が、横浜ノースドックから搬出されて横須賀に運び込まれた模様だ。

 駆逐艦のプロペラシャフトとみられる4本の物体は、今年5月22日の朝に、その前日から横浜NDに入港していた自動車運搬船グリーン・ベイからHバースに陸揚げされたものだ。その後、そのままノースドックの先端部に3ヶ月以上置かれていた。

 8月27日の午後、横須賀基地に配備されている米海軍タグボートYT807など数隻の小型船がノースドックのHバース付近に現れ、Hバースには大型クレーン車もやってきたことが確認されている。YT807はその後横須賀に戻り、NDのHバースからは4本の物体が姿を消した。

 これらの事実を総合すると、8月27日、横浜ノースドックのHバースで大型クレーン車が4本のプロペラシャフトをバージに載せて、それを米海軍タグボートYT807などが引っ張って横須賀基地に運んだものと考えるべきだろう。

 横浜ノースドックでは昨年、7月にアーレイバーク級駆逐艦のプロペラシャフトがバージに載せられてHバースに運び込まれ、10月に自動車運搬船グリーン・レイクで搬出されるという、今回とは逆方向の動きが見られた。

 共通しているのは、米海軍軍艦のきわめて重要な部品の輸送中継拠点として、横浜NDが使われているということだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


横須賀に配備されている米海軍タグボート。手前がYT807。(2019.7.28 頼 撮影)


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