中型タンカー、横浜NDに今年3回目の寄港


9月18日午前、横浜NDに接岸しようとするSLNCパックス(19.9.18星野撮影)


9月19日、バージから補給をうけるSLNCパックス。左側の船は、この日入港した音響測定艦エイブル(19.9.19読者撮影)


SLNCパックスを始め様々な船が集まっているノースドック(2019.9.20 頼 撮影)

  9月18日午前10時15分頃、横浜ノースドックに中型タンカーのSLNCパックスが入港した。

米国船籍のケミカルタンカーのSLNCパックスは、極東の米軍の燃料供給基地である韓国のウルサンから、八戸や佐世保、岩国、横須賀など各地の在日米軍基地やマーシャル諸島のクワジェリンなどに燃料を運ぶタンカーだ。今回は、マーシャル諸島のクワジェリンから横浜にやってきた。

 今回の寄港は、おそらく時間調整のために停泊スペースのあった横浜NDに入港したということなのではないか。

とは言え、SLNCパックスの運航パターンに、近年若干の変化が生じているようでもある。

 SLNCパックスは、2014年3月と4月にも横浜に来たことがあるが、昨年6月に横浜NDに現れ、今年に入ってからは4月23日から26日までと、5月15日から20日までの既に2回、横浜NDに接岸している。つまり、今年3回目の横浜寄港だ。これまでにない頻繁な寄港と言えるだろう。

またSLNCパックスは、昨年5月に2回、今年1月、3月、5月、6月にそれぞれ1回ずつ、鶴見貯油施設に直接接岸して給油している。これまで鶴見貯油施設への給油は、横須賀の吾妻島から小型タンカーで運搬するのが通常のやり方だったのだが。なお、鶴見貯油施設は、米空軍横田基地に燃料を供給する重要な米軍基地だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今年5月に横浜NDに寄港したときのSLNCパックス(19.5.16星野撮影)


4月23日に横浜NDに入港したSLNCパックス(19.4.23星野撮影)


2019-9-23|HOME|