音響測定艦エフェクティブ、日本の北東海域でも活動か?
9月23日、横浜ノースドックのHバースに接岸した音響測定艦エフェクティブ(19.9.23読者撮影)
横浜NDに停泊するエフェクティブ(19.9.23星野撮影)
9月23日午前、音響測定艦エフェクティブが横浜ノースドックに入港した。7月31日に横浜を出港してから約54日で戻ってきたことになる。
今回、エフェクティブは横浜入港前に異例の動きを見せた。
AISのデータによると、エフェクティブは8月30日に沖縄のホワイトビーチを出港している。出港後は北東方向に進路を取っているが、8月31日でいったんAISのデータは途絶えている。
その後、エフェクティブのAISのデータが復活するのは9月21日以降のことになる。この9月21日にエフェクティブは岩手県の宮古沖にいて、横浜に向かって南西方向に進んでいたことが確認できる。
つまり、9月21日よりも前に音響測定艦エフェクティブは、宮古沖かあるいはもっと北の海域で活動していたということだろう。
スピードの出ない音響測定艦のことだ。沖縄のホワイトビーチを8月30日に出港したエフェクティブが東北地方の宮古沖に到達したのは、9月5日過ぎになっただろう。では、その9月5日頃から21日までの16日間、エフェクティブは何をやっていたのだろうか。
おそらく宮古沖よりもさらに北の海域で、曳航型ソナーをつり下げていたのではないか。追跡の対象は、北方の海域から現れるロシアの原潜か?
もちろん、これはあくまでも推測だ。しかし、もっぱら日本列島から見て南西の海域で活動していると見られていた米海軍音響測定艦が、わざわざ日本の北東方面の海域に出張っていった理由を、他に想像することは難しい。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
NDに並んで停泊する、右からエフェクティブ、SLNCパックス、エイブル。(19.9.23読者撮影)
2019-9-25|HOME|