横浜に寄港した高速輸送艦ブランズヴィック


9月29日、横浜NDに入港した高速輸送艦ブランズヴィック(2019.9.29 星野 撮影)


2隻の高速輸送艦が並ぶ横浜ND。画面右がブランズヴィックで、左側に見えるのがグアム。その間に見える音響測定艦はエイブルだ。
(2019.9.30星野撮影)

 9月29日午前、高速輸送艦ブランズヴィックが横浜ノースドックに入港した。

 2018年8月には横須賀、佐世保に相次いで入港し、今年8月21日には那覇軍港に寄港したブランズヴィックだが、横浜には初入港だ。

ブランズヴィックが入港した9月29日の夜には、高速輸送艦グアムも横浜に「戻って」きたため、ノースドックには高速輸送艦が2隻並ぶことになった。

 10月3日の夕方、ブランズヴィックは出港していったが、何のためにわざわざ横浜にやって来たのかはまったく分からない。ただし、出港直後、この高速輸送艦は妙な航跡を残している。10月3日に出港して浦賀水道を出た直後から翌日にかけて、相模湾入り口付近を何度も行ったり来たりするジグザグ航行を繰り返したのだ。

この間、ブランズヴィックが行ったり来たりした海域には、相模湾潜水艦行動区域の、2017年8月24日の日米合同委員会で「7個の機器」の設置が合意された地点も含まれているようだ。

 とは言え、もちろん、今回のブランズヴィックの航跡と、相模湾潜水艦行動区域に設置されたという「7個の機器」とが何か関係あるのかということは、まったく分からない。

 ブランズヴィックはその後、横浜に戻ることはなく、外洋に出ていった。10月8日にはフィリピンのスービックに入港している。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


10月3日、出港の数時間前のブランズヴィック。燃料補給のバージが後方についている。(2019.10.3星野撮影)


2019-10-12|HOME|