海洋調査船マリー・シアーズ、横浜NDに入港


10月20日、横浜NDに入港した海洋調査船マリー・シアーズ(2019.10.20星野撮影)


入港直後の後部甲板(2019.10.20星野撮影)


10月23日午前、クレーンで後部甲板に積み込まれたと見られる器具。自立型水中環境モニタリングロボットのランチアンドリカバリーシステムではないか。
(2019.10.23星野撮影)

 10月20日の朝、海洋調査船マリー・シアーズが横浜ノースドックに入港した。

マリー・シアーズの横浜入港は久しぶりだ。昨年5月から8月にかけては横浜NDに頻繁に入港していたが、その後は、寄港は途絶えていた。それどころか、昨年9月1日にホワイトビーチに寄港してからは、日本の港に立ち寄った形跡も見られなかった。

 今回の入港の前には、マリー・シアーズは9月29日に韓国のプサンを出港しており、横浜に現れるまで20日以上もかかっている。プサン出港から横浜入港までの間にも、軍事目的の海洋調査活動を行っていたのかもしれない。

 昨年8月17日に横浜NDに寄港したときには、後部甲板に積んでいたコンテナなどの観測機器を横浜に降ろし、新たにクレーンを設置する様子が確認された。その後、横浜や日本の港から姿を消していたということは、それ以降、マリー・シアーズの担う活動の内容や活動海域に変化があったということだろう。

 今回の寄港後、10月23日には、クレーンを横付けして観測機器を後部甲板に積み込む作業が行われていた。再び、調査活動の内容が変わるということだろう。活動海域にも変化があるのだろうか。10月24日には、燃料を補給するバージがマリー・シアーズに横付けしているのが目撃された。

 そして27日午前、再び出港していった。

 ところで、マリー・シアーズは昨年、横浜NDで観測機器の積み降ろしだけでなく、レドームの補修工事も行っている。そして今回は観測機器の積み込みだ。

横浜ノースドックは相変わらず、米海軍海洋調査船にとって、補修工事や観測機器の入れ替えもできる重要な活動拠点になっているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


10月23日、クレーンを横付けしたマリー・シアーズ。後部甲板に積み込む観測機器のコンテナが埠頭上に置かれているのが見える。
(2019.10.23読者撮影)


10月26日、出港前日のマリー・シアーズの後部甲板。観測機器を入れたコンテナなどが横浜NDで積み込まれたことが分かる。
(2019.10.26星野撮影)


2019-10-28|HOME|