自動車運搬船グリーン・リッジ、横浜NDに寄港


12月25日、横浜NDに接岸する自動車運搬船グリーン・リッジ(2019.12.25星野撮影)


12月26日の午前、駆逐艦のプロペラシャフトを赤い「台車」に載せてグリーン・リッジに搬入する作業が行われた。(2019.12.26星野撮影)

12月25日、横浜ノースドックに自動車運搬船グリーン・リッジが接岸した。

グリーン・リッジの横浜ND接岸は2015年9月以来のことだ。沖縄の普天間基地に配備するMV−22オスプレイを2012年と13年に米国から岩国基地に運び込んだこともある米国船籍の民間ローロー船グリーン・リッジだが、近年は極東及び太平洋の米軍基地と米国本土を結ぶ輸送業務は、グリーン・レイクやグリーン・ベイがもっぱら担当していたため、横浜NDからは足が遠のいていた。

しかし、今回は久しぶりに米本土からグアム、那覇、プサンと米軍基地を巡回するコースをたどって横浜にやってきた。

グリーン・リッジは12月26日の午前中に、12月6日にノースドックに運び込まれて並べられていたイージス駆逐艦のプロペラシャフトを赤い「台車」に載せて船内に運び込んだ。その他に、12月17日の午後から18日の朝までの間にNDの先端部に運び込まれたと見られる消防車も船積みした。
他方、小型艇やバス、特殊車両などをノースドックに陸揚げした模様だ。

グリーン・リッジは12月28日に出港したが、NDを離岸直後、ノースドックのある瑞穂埠頭の、民間使用部分にある鈴繁埠頭になぜか立ち寄っている。

 なお、12月28日に横浜を出港した後、グリーン・リッジは那覇軍港に入港していたが、1月4日、苫小牧に向けて那覇を出港した。北海道で行われる陸上自衛隊と米海兵隊の合同軍事演習、ノーザンヴァイパーに参加する海兵隊の車両などを運搬している。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



那覇軍港に並ぶ海兵隊車両と停泊するグリーン・リッジ


那覇軍港に入港中の自動車運搬船グリーン・リッジ(2020.1.2 読者 撮影)


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