貨物船コースタル・ベンチャーが横浜ND寄港。海兵隊物資を運搬か?


12月30日、横浜NDに入港したコースタル・ベンチャー(2019.12.30 星野撮影)


コースタル・ベンチャーの船積み作業が終わった直後、NDの最もベイブリッジ寄りの倉庫(507番)の扉が作業員の手で閉じられた。(2019.12.30星野撮影)

 12月30日の早朝、貨物船コースタル・ベンチャーが横浜ノースドックに入港した。

 「エード・メモワール」に違反して横須賀基地で行われる原子力空母の定期修理で排出される放射性廃棄物の運搬船として、2019年もその前年も横須賀にやってきて、すっかり「おなじみ」になってしまった感のあるコースタル・ベンチャーだが、今回は、12月8日にサンディエゴを出港して横浜港にやってきた。

入港直後の12月30日午前中には大型クレーン車がコースタル・ベンチャーに横付けして、船積み作業を行った。

コースタル・ベンチャーの入港よりも約1週間前の12月23日に、ノースドックのHバースに海兵隊の暗緑色の小型コンテナなどが多数並べられて、その後ノースドックの最もベイブリッジ寄りの「507番」の倉庫に運び込まれていたが、それらの小型コンテナなどが今回、コースタル・ベンチャーに積み込まれた可能性がある。

 コースタル・ベンチャーは1月1日に横浜を出港した後、岩国に寄港していたが、1月4日、釧路に向けて出港した。

釧路と言えば、矢臼別演習場に近い港だ。矢臼別演習場は、この1月から2月にかけて北海道で行われる陸上自衛隊と米海兵隊の日米合同軍事演習、ノーザンヴァイパーの舞台の一つだ。演習に使う海兵隊の物資をコースタル・ベンチャーは運んでいるのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


12月23日、ノースドックの先端部に多数の小型コンテナなどが運び込まれたが、その直後に「507」番の建物にフォークリフトで全て運び込まれた。


コンテナには「USMU」(米海兵隊)の文字が書かれている。(2019.12.23星野撮影)


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