横浜ノースドックに今度は米軍ヘリ(?)運び込まれる


1月23日、オスプレイの後ろにヘリの機体らしきものが置かれているのが確認された。(2020.1.23読者撮影)


オスプレイに貼り付くように並べられているのは、米海軍MH−60ヘリのように見える。(2020.1.24星野撮影)

 MV−22オスプレイが駐機している横浜ノースドックに、今度は米海軍MH−60ヘリコプターとみられる機体が運び込まれた。

 米軍ヘリとみられる機体が、新港埠頭からみてオスプレイの後ろに貼り付くように置かれているのが確認されたのは、1月23日のことだ。

 その前夜、1月22日の夜10時頃、カバーを掛けた大きな物体を積んだ特大のトレーラーが、誘導車にはさまれてノースドックの入り口にある瑞穂橋を通過しているのを読者が目撃している。 断言はできないが、MV−22の後ろに置かれているヘリは、この時、運び込まれた可能性がある。もしもそうだとすれば、厚木基地から運ばれてきたのだろうか。

 メインローターやテールローター、尾翼部分は取り外されているものの、機体は米海軍MH−60ヘリコプターに形がよく似ている。よく見ると、所属部隊が描かれているはずの部分は、ご丁寧 にも「黒塗り」されている。

この機体の所属部隊は、厚木基地の第51海上攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM−51)だろうか、あるいは原子力空母ロナルド・レーガン艦載の第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM− 77)か第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊(HSC−12)だろうか、それとも他の部隊なのだろうか。

 そもそもこのヘリは、なぜ横浜ノースドックに運び込まれたのか。故障あるいは事故を起こして、オスプレイや白装束FA18とともに、米本土に貨物船で送り返すのか。故障或いは事故を起こ した機体だとしたら、それはどのようなものだったのか。私たちには何も明らかにされていない。

 米軍ヘリの事故や故障は、日本社会に暮らす人びとの安全に重大な影響を及ぼす問題だ。米軍はこのヘリが横浜ノースドックに運び込まれた経緯を明らかにするべきだ。米軍が公表しないのであ れば、日本政府は米軍を厳しく問いただして事実関係を明らかにさせるべきだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


1月22日午後10時頃、ノースドックにかかる瑞穂橋を渡る特大トレーラー(2020.1.22読者撮影)


オスプレイの向こう側に駐機しているMH―60と見られる機体の、所属部隊が描かれているはずの箇所は「黒塗り」されている。
(2020.1.25星野撮影)


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